笑気麻酔・麻酔クリームの違いと選び方
「ヒゲやVIOの脱毛は痛い」と聞いて、
笑気麻酔や麻酔クリームを検討される方は多くいらっしゃいます。
ただ、実際には「何がどう違うのか」「どちらを選べばいいのか」が
分かりにくい部分でもあります。
このページでは、美容クリニックで働く看護師の視点から、
メンズ医療脱毛でよく使われる麻酔について整理していきます。
※本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、個々の適応や使用可否は必ず各医療機関でご相談ください。
この記事の内容
1. 医療脱毛で使われる主な麻酔の種類
メンズ医療脱毛でよく使われる麻酔は、主に次の2つです。
- 笑気麻酔(吸入麻酔)…鼻マスクから笑気ガスを吸入して、リラックス・鎮痛をはかる方法
- 麻酔クリーム(表面麻酔)…皮膚に塗布して、表面の感覚を鈍くする方法
どちらも「完全に痛みゼロ」になるものではなく、痛みを和らげるサポートとして使われます。
クリニックによっては、両方を用意しているところもあれば、どちらか一方のみのところもあります。
2. 笑気麻酔とは?特徴と向いている人
● 笑気麻酔のイメージ
笑気麻酔は、笑気ガス(亜酸化窒素)を少量含んだ酸素を鼻マスクから吸入することで、
ふわっとリラックスしながら痛みを感じにくくする方法です。
- ・お酒を少し飲んだときのような「ほんのりぼーっとした感覚」になることが多い
- ・不安や緊張がやわらぎ、痛みに対する恐怖心が軽くなる
- ・吸入をやめると、比較的早く効果が切れる
● 向いているケース
- ・とにかく痛みへの恐怖心が強い
- ・ヒゲ・VIOなど、痛みが出やすい部位をまとめて照射する
- ・注射や病院の雰囲気自体に緊張しやすい
● 注意点(一般的なもの)
- ・マスクをつけた状態で吸入するため、閉所感が苦手な方は違和感を覚えることも
- ・強い乗り物酔いをしやすい方は、気分不良が出る場合もある
- ・持病や服薬状況によっては使用できないことがあるため、事前申告が必要
笑気麻酔は、「気持ちを楽にする効果」も大きい印象です。
痛みそのものだけでなく、緊張で力が入りやすい方には有効な選択肢になることがあります。
3. 麻酔クリームとは?特徴と向いている人
● 麻酔クリームのイメージ
麻酔クリームは、皮膚の表面に直接塗布して、その部分の感覚を鈍くする表面麻酔です。
一定時間おいてから拭き取り、レーザー照射をおこないます。
- ・塗った部分の「表面の痛み」が軽くなる
- ・ピリッとした刺激やチクチク感が和らぐ
- ・部位を限定して使えるため、ヒゲやVIOなどにも使いやすい
● 向いているケース
- ・ヒゲ・VIOなど局所的に強い痛みが出る部位
- ・笑気を使うほどではないが、できるだけ痛みを減らしたい
- ・吸入麻酔よりも、塗るタイプのほうが安心できる
● 注意点(一般的なもの)
- ・使用量や塗布範囲には上限があり、広範囲には使用できないことが多い
- ・人によっては、塗布部位が赤くなったり、ピリピリ感が出ることがある
- ・アレルギー体質の方は、事前に使用可否を相談する必要がある
麻酔クリームは、「ここだけはどうしても痛みを減らしたい」というピンポイントの部位に向いています。
4. 笑気麻酔と麻酔クリームの比較
● 特徴のざっくり比較
- ・吸入する全身的な鎮静・鎮痛作用
- ・痛みと同時に不安感も和らぎやすい
- ・広い範囲の施術に向いている
- ・機械や設備が必要で、オプション料金は高めなことも
- ・塗った部分の表面麻酔
- ・ピンポイントで痛みを和らげたい部位に使いやすい
- ・範囲や使用量に上限がある
- ・オプション料金は比較的リーズナブルなことが多い
● よくある組み合わせ・考え方
- ・ヒゲだけなら麻酔クリームで対応するクリニックも多い
- ・VIOや広範囲+痛みへの恐怖が強い場合は笑気麻酔を検討
- ・麻酔なしで数回受けてみて、「どうしてもつらい」と感じたら麻酔を追加で検討
「最初から絶対に麻酔をつける」と決めてしまうのではなく、
1回目の様子を見てから、2回目以降の麻酔の有無を調整する方も多いです。
5. 麻酔を使う前に知っておきたいこと
① 麻酔を使っても「完全無痛」にはならない
笑気麻酔も麻酔クリームも、「痛みを0にする薬」ではありません。
体感としては、
- ・痛みの「ピーク」が少し丸くなる
- ・「こわい・怖い」という気持ちが和らぐ
というイメージに近いです。
そのため、「麻酔をしていれば絶対に痛くない」という期待を持ちすぎないことも大切です。
② 持病や内服薬は必ず申告を
心疾患・呼吸器系の持病がある方や、特定のお薬を飲んでいる方などは、
笑気麻酔や一部の麻酔薬の使用に制限がある場合があります。
カウンセリングシートの記入や問診の際には、
- ・現在治療中の病気
- ・飲んでいるお薬
- ・過去に麻酔で具合が悪くなったことがあるか
などを、隠さずにしっかり伝えておきましょう。
③ 自分の「痛みの感じやすさ」を共有する
痛みの感じ方には個人差があります。
「自分は比較的痛みに弱いほうかも」と感じている場合は、
- ・「注射や採血も、とても苦手です」
- ・「歯医者の麻酔が必要なことが多いです」
など、日常のエピソードを添えて伝えると、スタッフ側もイメージしやすくなります。
6. カウンセリングで相談するときのポイント
「麻酔をどうするか」は、カウンセリング時に一緒に考えてもらうのがおすすめです。
- ・ヒゲやVIOの患者さんで、麻酔を使う方はどれくらいの割合ですか?
- ・笑気麻酔と麻酔クリーム、それぞれの料金と使用できる範囲を教えてください。
- ・初回から麻酔をつける方は多いですか?
- ・麻酔を使った場合と使わない場合で、施術時間はどれくらい変わりますか?
麻酔は「我慢できない人が使うもの」ではなく、
「安全に・ストレス少なく通い続けるための選択肢」です。
不安がある場合は、遠慮せずに率直に相談してもらって大丈夫です。